季節の変わり目が近づくと、「そろそろ衣替えをしなきゃ」と思いながら、なかなか手をつけられない方も多いのではないでしょうか。クローゼットいっぱいの服を前にすると、何から始めればよいのか迷ってしまいますよね。
でも、衣替えは「整理」「お手入れ」「保管」の3ステップに分けて進めると、迷わず片付けられます。この記事では、衣替えに向いている時期の目安から、3ステップの具体的なやり方までを、提案します。
あわせて、収納ケースや収納袋の選び方、クローゼットや押入れを広く使うためのコツ、かさばるコートや布団のしまい方もまとめました。初めての方も、毎年なんとなく済ませてきた方も、ぜひ今シーズンの衣替えに役立ててください。
衣替え収納の基本|季節・気温で決める時期と準備
衣替えをスムーズに進めるには、始める時期と準備を先に決めておくことが大切です。
衣替えのタイミングはいつ?気温と入れ替え時期の目安

学校や会社の制服は、6月1日と10月1日に切り替えるのが一般的です。ただ、家庭の衣替えは日付よりも、実際の気温を見て決めるほうがベターです。
秋は、最低気温が20℃を下回ったら準備を始め、18℃を下回ったら入れ替えるのをおすすめします。
春は、冬物の「しまい洗い」をゴールデンウィークまでに済ませるのがよいとされています。
始める前に必要な収納アイテムと作業スペースをチェック

作業を始める前に、次のものをそろえておくと、途中で手が止まりません。
- 収納ケースや収納袋
- 防虫剤と除湿剤
- ラベル用のマスキングテープとペン
- 手放す服を入れる袋
あわせて、服を広げられる場所を確保しておきましょう。床にシーツを1枚敷いておくと、分けた服を置きやすくなります。
迷わず進める衣替え収納のやり方|整理・お手入れ・保管の3ステップ
衣替えは、次の3ステップで進めます。
- 整理:服を出して、着る服、しまう服、手放す服に分ける
- お手入れ:洗濯やクリーニングで汚れを落とし、よく乾かす
- 保管:衣類に合った方法でしまい、防虫と除湿をする
この順序だと、しまう服の量が先に決まるので、収納ケースの数で迷うこともありません。
ステップ1:洋服を出して分類・整理する
衣類を「今シーズン着る・シーズンオフ・手放す」に分類
まずは、収納場所から服を出して、これから着る服、次のシーズンまでしまう服、手放す服の3つに分けます。
迷う服は無理に決めず、「保留」の箱を1つ作っておくと、手が止まりません。
着ない服の処分はどう決める?着用頻度・サイズ・傷みを確認

処分するかどうかは、次を基準にすると決めやすくなります。
- 着用頻度:このシーズンに一度も着なかった
- サイズ:体に合わず、着ると窮屈に感じる
- 傷み:毛玉や色あせ、ほつれが目立つ
手放す服は、自治体の資源回収や、お店の衣類回収を利用する方法もあります。出し方は地域やお店によって違うので、確認しておきましょう。
子供服はサイズ別に整理|お下がりと来シーズン用を分ける
子供服は、季節よりもサイズで分けるのがおすすめです。来シーズンも着られそうな服と、きょうだいやお知り合いに譲る服を分け、箱にサイズを書いておきましょう。
成長は思ったより早いこともあるので、しまう前に一度体に当ててみると良いでしょう。
衣替えを時短するコツ|収納場所ごとに中身を出して進める
家じゅうの服を一度に出すと、片付けが終わらなくなりがちです。「クローゼットの右半分」「チェストの上の段」のように場所を区切り、出す、分ける、戻すまでを終えてから次へ進みましょう。1か所ずつなら、すき間時間にも進められます。
ステップ2:洗濯・クリーニングで汚れを落とす
しまい洗いが必要な理由|見えない汚れによる黄ばみ・虫食いを防ぐ
しまい洗いとは、長くしまう前に、衣類をきれいに洗っておくことです。
一度しか着ていない服にも、汗や皮脂の汚れが残っています。皮脂汚れは、時間がたつと黄ばみの原因になります。見た目がきれいでも、しまう前には洗っておきましょう。
冬物の洗濯とクリーニングを選ぶ方法|洗濯表示を確認

家で洗うか、クリーニングに出すかは、衣類に付いている洗濯表示で判断します。洗濯表示は、2016年12月から国際規格に合わせた記号に変わり、2024年8月にも一部が見直されました。
洗濯おけの形の記号に×が付いていたら、家庭での洗濯はできないという意味です。この記号がある服は、お店に相談しましょう。
クリーニングから戻った服のビニールカバーは、外してから保管します。付けたままだと湿気がこもってしまいます。
保管前は十分に乾燥|乾燥・除湿家電を活用する際の注意点
洗った服は、芯までしっかり乾かしてからしまいましょう。
衣類乾燥機や除湿機を使うときは、次の点に注意してください。
- 乾燥機を使ってよいか、洗濯表示で確認する
- 美容オイルや食用油が付いたタオルや衣類は、洗ったあとでも乾燥機にかけない
- 除湿機のフィルターは、必ず取り付けてから使う
詳しい使い方は、お使いの製品の取扱説明書で要チェックです。
空になったクローゼットや衣装ケースを掃除してホコリを除去
服を出して空になったら、収納の中を掃除するチャンスです。ホコリを掃除機で吸い取り、固く絞った布で拭いたら、扉や引き出しを開けたまま、しっかり乾かしましょう。湿ったまま服を戻さないように。
ステップ3:衣類に合った方法でしまい、保管する
たたむ服・ハンガーに掛ける服を分けて型崩れを防ぐ

しまい方は、「掛けると伸びるか」「たたむと折りじわが目立つか」の2点で決めると捗ります。ニットのように自分の重さで伸びやすい服はたたんで引き出しへ、スーツやスカートのように折りじわを付けたくない服はハンガーに掛けてクローゼットへ入れましょう。
引き出しは立てて収納|詰め込みすぎず8割を目安に
引き出しには、たたんだ服を立てて入れましょう。重ねると下の服ほど重さで折りじわが付きますが、立てて並べれば、開けたときに全部が見渡せます。
また、服を詰め込みすぎず中身は8割くらいにとどめ、少し余裕を残しましょう。
ラベルで中身を見える化|オフシーズンの服も迷わず探せる工夫
衣装ケースの外側に、「夏物トップス」「子供服110cm」のように中身を書いたラベルを貼っておきましょう。マスキングテープなら、貼り直しも簡単です。
中身がひと目でわかると、急に暑くなった日や寒くなった日にも、すぐに服を取り出せます。
収納ケースを置く位置の基本|上段には軽い物、使う服は出し入れしやすく
棚の上段には、帽子やストールなどの軽い物を置きます。重い物を高い場所に置くと、取り出すときに落ちて、けがをするおそれがあるためです。
今のシーズンに着る服は、腰から目の高さくらいの、出し入れしやすい場所にしまいましょう。シーズンオフの服は、奥や下の段にまとめておくと、毎日の出し入れのじゃまになりません。
衣替え収納におすすめのケース・袋は?種類と選び方
収納ケース・衣装ケースのメリット|積み重ねと引き出しタイプを比較
プラスチックの収納ケースだとふたを開けるボックスタイプが、積み重ねて長くしまう服に向いています。引き出しタイプは下の段も出し入れしやすいので、季節の変わり目によく開ける服に便利です。
なお、段ボールは衣類を食べる虫が好む素材とされているため、長期の保管には向きません。
収納袋・布製ボックスのメリット|軽さと通気性で選ぶ
布製の収納袋やボックスは、軽くて通気性がよく、使わないときはたためるのが魅力です。湿気を通しやすいこともあるので、湿気の少ない場所に置き、除湿剤と一緒に使うと安心です。
圧縮収納でコンパクトにするコツ|向いている衣類と避けたい素材
圧縮袋は、中の空気を抜いて、かさを減らす収納袋です。一般に、フリースなど化学繊維の服は、圧縮しても形が戻りやすいとされています。ただし、使える衣類は製品によって違い、季節をまたぐ長い保管には使えない旅行用の製品もあります。
一方、羽毛や羊毛などの天然素材は、圧縮すると繊維が傷み、ふくらみが戻りにくくなることがあるとされています。使う前に、圧縮袋と衣類の両方の注意書きを確認しましょう。
購入前に幅・奥行き・高さをcmで採寸|収納場所に合うサイズを選ぶ
ケースを買う前に、置きたい場所の幅、奥行き、高さをメジャーでcm単位で測りましょう。クローゼットの場合は、ハンガーパイプの下に残る高さも確認しておきます。引き出しタイプは、手前に引き出すためのスペースも考えておくと安心です。
100均の収納ケース・仕切り|小物整理におすすめの選び方
身近なお店でも、衣替えに使える収納アイテムがそろいます。商品の内容や価格は変わることがあるので、購入前に公式サイトや店頭で確認してください。
100円ショップでは、靴下やハンカチなどの小物を分ける仕切りケースを、気軽に試せます。引き出しの内側の寸法を測ってから選ぶと、すき間なく並べられます。100円以外の価格の商品もあるので、値札も確かめましょう。
収納力アップ!クローゼット・押入れの活用アイデア
クローゼットは掛ける収納とケースを組み合わせてスペースを確保

クローゼットでは、ハンガーに掛けた服の下にすき間ができやすくなります。コートなど丈の長い服は片側にまとめ、丈の短い服の下に引き出しケースを置くと、空間をむだなく使えます。
押入れは奥行きを生かす|前後に分けて季節の服を入れ替え
押入れは奥行きが深いので、手前と奥に分けて使うのがコツです。奥にはシーズンオフの服、手前には今着る服を入れておけば、衣替えのときは前後を入れ替えるだけで済みます。
ベッド下のデッドスペースを活用|低いケースで収納を増やす
デッドスペースとは、使われずに空いている場所のことです。ベッドの下も、高さの低い収納ケースを入れれば、シーズンオフの服の置き場所になります。
ベッド下の高さを測り、出し入れするすき間も考えて選びましょう。ホコリがたまりやすい場所なので、ふた付きのケースが安心です。
チェスト・ラックを使う配置例|インテリアになじむコツ
クローゼットに入りきらない服は、部屋に置いたチェストやラックにしまう方法もあります。例えば、家具の色を壁や床に近い色にそろえると、部屋になじみやすくなります。
背の高い家具は、地震のときに倒れないよう、転倒防止の器具で固定しておくと安心です。固定のしかたは、東京消防庁の案内が参考になります。
キャスター付き収納で移動をラクに|掃除と出し入れの負担を減らす
キャスター付きの収納は、重い物を入れても軽い力で動かせます。押入れの奥の物を取り出すときや、裏側を掃除するときにも便利です。動いてほしくないときに止められるよう、ストッパー付きかどうかも確認しておきましょう。
かさばる冬物・寝具・小物の衣替え収納はどうする?
コート・ダウンは厚みに合うハンガーとカバーで保管
コートやジャケットは、肩幅と厚みが合ったハンガーを選ぶと、肩のラインがくずれにくくなります。ホコリよけのカバーは、通気性のある不織布(繊維を織らずに固めた布)のものを選びましょう。ダウンはつぶさないように、ほかの服とのあいだにゆとりを持たせて掛けます。
帽子・バッグは形を保って収納|つぶさない置き方の工夫
帽子やバッグは、中に丸めた紙や布を詰めておくと、形を保ちやすくなります。重ねるとつぶれやすいので、棚の上段に並べるか、仕切りのある箱に入れましょう。革のバッグは風通しのよい場所が安心です。
布団・シーツなどの寝具は清潔に保管|圧縮できる素材を確認
布団やシーツも、しまう前に洗うか、よく干して湿気を飛ばしておきます。洗えるかどうかは、洗濯表示で確認しましょう。
布団を圧縮袋に入れる場合は、羽毛や羊毛など、圧縮に向かないとされる素材もあります。布団と圧縮袋の、両方の注意書きを確認してください。
衣替え収納をラクに保つ|次のシーズンまで続けたい習慣
収納の中身と保管場所を記録して、次の入れ替えを時短
しまった服の種類と場所を、スマートフォンのメモや写真に残しておきましょう。「押入れ上段の左:夏物トップス」のように書いておくと、次の衣替えで探す手間が省けます。家族と共有しておけば、自分がいないときにも服を出してもらえます。
保管中の換気と点検の頻度

しまったあとも、ときどき様子を見ることが大切です。晴れて空気が乾いた日には、クローゼットや押入れの扉を開けて、空気を入れ替えましょう。
例えば月に1回など日にちを決めて、除湿剤のたまり具合や、防虫剤の残りを確認しておくと安心です。
まとめ|衣替え収納は3ステップで迷わずラクになる
衣替えは、「整理」「お手入れ」「保管」の3ステップで進めると、迷わずに片付きます。
- 整理:着る服、しまう服、手放す服に分ける
- お手入れ:しまい洗いで汚れを落とし、しっかり乾かす
- 保管:衣類に合った方法でしまい、防虫と除湿をする
途中で迷ったら、この3ステップに戻ってみてください。服の量や収納の方法を、衣替えのたびに少しずつ見直していくと、次のシーズンはもっとラクになります。できるところから始めて、気持ちよく新しい季節を迎えましょう。


